Friday, March 19, 2010

メモリとヴィジョン


タイに来てから
本を沢山読むようになった私。

この間ラオスに行った時に入った
古本屋さんで見つけた
本当に古い本。

今日、ようやく読み終わったよ。
西脇順三郎
という人の書いた
『メモリとヴィジョン』
という本。

昭和30年代に出版された
その本を読もうと思ったのは
ぱらぱら本をめくった時に

「勝海舟」

の名前を見つけたから。
勝海舟といえば、
龍馬の名前が浮かぶ私。
内容は、龍馬とはちっとも関係ないし
勝海舟も、一つの章に出てくるだけなんだけど、
勝海舟の友達だったってだけで
読みたくなった単純な私。

本の内容は、
彼(西脇順三郎)の子供の時の話とか、
彼が若かった頃の
イギリスとか日本の風景の話とか
イギリス文学の話、
「何も書くことがない」
とかいうコトとか…。

昔の日本語はキレイだなぁ
と思いながら読んだよ。
すごく理屈っぽいところがあったり、
一人でブツブツ言った後に
「話がそれましたが…」
って作者が言うんだけど、

「うん、すごいそれたよね」
って私も同感したり、

感情のあまりない
たんたんとした口調なんだけど、
なぜか退屈はしなかったな。
不思議。

むしろ、色々共感できた。
共感を求める文章なんて、
一つだって書かれてないんだけどね、
私は一人で共感したよ。


こういう本を読みきったのは、
今回が初めて。
年が経つと、
人間
色々好みが変わってくるものだね。

変わるというよりも、
視野が広まるだけかな。
私は昔から好きだった本も、
今でも大好きだしね。
昔からの好み自体は
変わってないかな。


タイでの生活を終えて、
別のところへ行っても
今みたいに
沢山、本を読んでいたいな。

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